なぜ貧富の差は広がるのか(金利前編)

今日明日は、金利の話をしましょう。
金利によって、世界の借金は永遠に膨らみ続けることになりました。
そんな話を、少しだけします。未来が見えるかもしれません。
今日明日しっかり読んで見てください。

まず、お金が生まれた初期の頃を想像してください。

お金というのは、勝手に刷ってはいけないことになっています。他にも色々なルールがありますが、ここでは正確さは犠牲にして、シンプルに考えてみましょう。

以下の仮定をしてください。

日本村には村人が100人いるとしましょう。
日本村政府は100万の村債を発行して1万円札を100枚刷り、村人たち1人当たり1枚ずつ平等に配りました。村人たちは銀行にその1万円を普通預金として預けました。
そして銀行は、100万円で村債を買いました。

因みに、銀行は『普通の人がやったら許されないこと』でも許されることがあります。銀行法によって規定されています。
例えば、銀行は100万円で国債を買った為に、手元にお金がありません。普通預金ですので、村人がお金を下ろしにきたら、どうなるのでしょうか?約束が違うぞ、となり、大問題となります。
しかし、実際には、(今回の例は特殊なので別として)各種法律に守られ、キチンとお金を下すことができます。このように、銀行はズルいことをやっているので、国債を中心にローリスクで経営していれば、基本的には倒産することはありません。

さて、ここで村人たちは、1万円の一部を預金から引出し、物を買ったり売ったりして、経済が回っていきます。それぞれ手持ち1万円しかないので、使ってしまったら、今度は働いて稼がないといけませんね。
この村に出回っているのは100万円であり、これがグルグル回るわけです。

ここで、金利という概念を登場させましょう。村債には、1%の金利が付くとします。また銀行預金には0%とします。今の日本に似ていますね。
すると、銀行は預金に対しては金利を付与せず、一方で日本村政府からは金利の付与を受け、1%のお金を毎年簡単に儲けることができます。銀行って、ズルいんですよね。

それはさておき、ここで時間が経ち、貧富の差が広まった後の世界を考えましょう。

10年後、村債の金利約10万(複利は考慮せず)が新たに追加されているので計110万が村全体に出回っています。銀行を経営する村人Aが60万の貯金を手に入れ、残りの村人99人で50万円を持っているとしましょう。

村人Aは、99人の村人にそれぞれ5000円を貸したとします。条件は、1年後に6000円にして返せ(=金利20%)としましょう。
つまり、村人Aは、99人の村人に、49万5000円を貸し付けました。金利20%ですので、9万9000円の金利収入になりますね。
99人の村人は、1年後計59万4000円を村人Aに返済しなければいけません。こんな感じで、富は一極集中していきます。

こうなると、他の村人たちは生活が苦しくなってきます。でも、村人Aから借りると、更に貧しくなるだけですし、限りなく資産0に近付いていきます。そこで、村人を救う為に、政府は更に村債を発行するしかなくなります。

政府の村債を全て返済する為には、村人の資産を全て税金で召し上げれば良いのですが、そんなことをしたら、政府の借金が0になると同時に、村人たちの資産も0になってしまいます。

従って、村人たちの資産を増やすには、政府の借金を増やすしかないとなります。

ここまでで分かることは、政府の借金が0になると村人たちの資産も消滅するということであり、政府の借金を増やすことで、村人たちの資産も増やすことができる、ということです。
また、村人たちの貸し借りによる金利が高いと、貧富の差が広がりやすい、ということも分かるかと思います。

即ち、村人たちの資産を増やし、村人たちの貧富の差を少なくするには、『政府の借金を増やすこと』と『金利を安くすること』が効果的となるわけです。
ここでは出てきませんでしたが、金持ちである村人Aから税金を取って、他の村人に配るという方法もありますね。

なんだか今の世の中と似ている気がしてこないでしょうか?

政府の借金が急増し、低金利になる…これが貧富の差を縮めることに繋がります。こうしてみると、現代の世界では、素晴らしい平等な世界が待っているように思えますね。

現実は、どうでしょうか?そうはなってはいませんね。むしろ、かつてないほどに貧富の差が広がっています。

何故でしょうか?そして、どうすれば、貧の方に入らず、富の方に入れるのでしょうか?明日はこの続きから始めようと思います。

考えてみましょう。

女神より愛を込めて。

投稿者: 自由の女神

人生で大切なものは3つしかありません、愛、健康、お金です。 他に散漫にならず、また3つのどれかに偏ることなく毎日を過ごしています。 twitter : @megami_imagem