神者様からの質問が届きましたので、回答します。
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お疲れ様です、女神様。
いつもお世話になっております。
日米ともに売られ過ぎた会社が決算を理由に大きく上げるとう、女神様のアドバイス通りの季節になりました。
小型でもよく分からない会社が決算で仕手化しており一時的に新興が元気になっている感じがあります。
そこで質問です。ある神物曰く
「条件付きストックオプション、MSCB、株式交換、社債、純資産、フィファース、エクイティストーリー、債務超過、ホールディングス、株価予想、決算発表、これを全て理解して応用して決算書を読めれば株価が上がる(仕手化する)会社がわかる」
とのことでした。
チャートの勉強方法の記事の下の方にあったワードと一部被っているのもありますが、よくわからないワードも混ざっています。
まとめて『リバティ島』で深く学びたいと思うのですがここではもしよろしければ何を意識して決算書を見るべきなのかまた好決算でも売られる銘柄、ダメ決算でも上がる銘柄、決算で仕手化する銘柄の違いなどの簡単な解説などをいただければと思い、メールさせていただきました。
よろしくお願いします。
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さて、キチンと場合分けしつつ、それぞれについて簡単に説明しましょう。
まず、『ある神物曰く』とのことですが、人物なのか神物なのかを正しく判断する必要がありますね。
仕手株については、仕手筋が狙いたくなる観点から視れば明らかとなります。
彼等は、質問にあったような内容を観ているのは確かです。
また、実際に仕込み始めると、チャートにサインが現れてしまうので、チャートが視えれば更に分かるようになります。
結局は、タイミングが分からなければいけませんから、最後はチャートとなります。
次に『何を意識して決算書を見るべきなのか』ですが、目的によって変わってきます。
最終的な目的とは、もちろん愛なのですが、もっと細かい目的ですね。
決算少し前に買って決算少し後に売るというような決算プレイをする目的であれば、決算予想のコンセンサスが大切となります。
コンセンサス予想を上回るのか、下回るのか、によって株価が動くからです。
特に大型銘柄では、決算発表でアルゴリズムが瞬間的に発動します。
現在の株価が高い位置なのか低い位置なのか、予想を上回る数字なのか下回る数字なのか、という2つの点が重要ポイントです。
中長期投資、仕手株を視る目的なら、また違った所がポイントになりますね。
どちらのケースも、チャートを観るべきですし、中長期なら過去の決算との比較や、ストーリーに変化はないかなども観ます。
その場合は、例外を除いて、別に決算前後で買う必要はありません。
ゆっくりと、決算やその他情報を吟味して投資すればOKとなります。
最後に、好決算なのに下がる…などのお話ですが、これも大抵は事前予想とのズレ、決算前の株価位置などが理由です。
それ以外としては、インサイダー筋、機関投資家の行動原理があります。
真面目なインサイダー筋は、決算前に買うことを普通しません。
違法だからですね。
それで、決算発表直後から仕掛けてきます。
インサイダーで事前に決算内容を知っておき、分析しておいて、決算発表直後に仕掛けるとなると、なんだかズルイんですけど、合法となります。
ですので、決算発表直後からの値動きは、重要になります。
こういった真面目なインサイダー中長期筋は、決算発表前に決算内容を知っているものの、決算発表前に買えないので、決算発表後に買い集めるケースがあります。
また、決算発表前は買わないという機関投資家も多く存在します。
こういった機関投資家は、事前に買う目星をつけており、決算内容が多少悪くても、想定外に悪いわけではないなら買ってきたりするのですね。
これが、決算内容と株価の動きがズレるもう1つの理由です。
仕手化するケースは、そもそも仕手性のある銘柄であることや、空売りが大量に入った場合、決算の見方が分かれる場合等、仕手性のある銘柄が仕手性のある動きをしたときに起きます。
仕手筋の研究は『リバティ島』で、でしたね。
女神より、愛を込めて。